論文等、書き物を他人に見せる前のチェックリスト

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研究室で必要だと思ってチェックリスト化してみました。

2016/12/16加筆: 分野によって違うとかいろいろ言う人がいたので、GitHubにリストを移植しておきました。CCライセンスの下、ご自由に変更ください。あと、日本語でもテクニカルライティングではパラグラフライティングが必須です。

学生さんへ: チェックリストに書いてあることがなんで必要なのか分からないときは、遠慮なく質問しましょう。また、チェックリストは互いに無駄な時間を作らないための工夫であり、規則ではないので、チェックリスト通りでなくてもどうしていいか分からない場合は積極的に質問しましょう。

段落の最初の文で、その段落で言いたいことが簡潔に述べられていること。
章・節・項の最初の段落で、その章・節・項で言いたいことが簡潔に述べられていること。
1段落に1文だけの、孤立している文がないこと。
数式や箇条書きの後の文が意味なくインデントされて段落が変わっていないこと。
掲載されている図や表が本文で触れられていること。
図や表の中の見てほしい部分に印を打ったり強調したりと工夫がしてあり、かつそれらについて本文で言及があること。
結論が目的に対応していること。
結論が冒頭のコピーでなく、これまでの内容を反映していること。得られた結果が定量的に箇条書きされていること。
4行以上の長い文がある場合、作文の工夫や箇条書きへの変更等が十分に検討されていること。
他人の人格や作品を尊重する表現になっていること。
リファレンスリストにある文献等が全て本文で引用されていること。
その文章にとって重要な文献を引用した際、その文献の著者名が本文で触れられていること。
指定のテンプレートを利用している。あるいは指定のフォーマットで記述していること。
全角の数字やアルファベットが理由もなく存在していないこと。
カンマやピリオドの後ろにスペースがちゃんと空いていること。1) 「全角を使え」という指摘がありますが、論文は基本(あくまで基本ですが)、英語で書くものです。
数式中と本文中で各記号のフォントが同じであること。
同じ物事に対して別の呼び方をしていないこと。
主観・主張は誰の主観・主張なのか明記してあること。
LaTeXで書いている場合は、コンパイルが通り、コンパイルでラベル等のワーニングが出ないことが確認されていること。
他の文献からの図表の転載は自身の作であっても原則行わず、やむを得ない場合は著作権者(作者・自分自身とは限らない)から許可を取っていること。そして図表のキャプションに「xx(作者と著作権者)の厚意によりyyから転載」と明記すること。ただし、転載条件が明記してあるものは転載してもよく、その場合は条件に従った記述がなされていること。2) 論文に関してはここ10年、通常よりルールが厳しいと考えておく方が良いです。
何か有名なフレーズを掲載する場合は、クォート等で本文と分け、出典が明記されていること。他のものは短いものであってもそのままコピーして掲載されておらず、自身が捉えた主旨が記述されていること。3) 同上
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脚注   [ + ]

1.  「全角を使え」という指摘がありますが、論文は基本(あくまで基本ですが)、英語で書くものです。
2.  論文に関してはここ10年、通常よりルールが厳しいと考えておく方が良いです。
3.  同上